今年度の新人研修は、コロナ渦ということでオンラインでの研修になりました。
通常、IT研修は受講者が教室に集合して行いますが、今年は全てオンラインでの開催でした。オンライン開催で懸念されたのは、「受講者のフォローが可能か?」ということでした。
半年間、実施した結果から言えば「可能」ということなのですが、「すべて集合形式と同じ・・・」というわけでもありませんでした。
受講者の顔はカメラが利用できれば見ることはできます。ただIT研修では、講師の解説後に「ハンズオン」といって、実際にパソコンの画面を受講者が操作するのですが、その手元が見えません。すると、その受講生が入力に手間取っているかどうかの判断ができないのです。
特に新人社会人である受講生は、まだ学生気分で研修を受けているので「分からないことは質問する」という「社会人としての基本動作」が備わっていません。いくら講師が「質問してください」と促しても、質問しない人は頑なにしません。
そこで、IT講師は受講者の手元をみて、どこでわからなくなっているかを判断し、遅れ気味の人を講師側から声をかけてフォローするということをします。これが、オンラインではできないのです。
結局、質問できない人はドンドン遅れていき、ますますやる気を失っていきます。「自分のせいだ」と言うのは簡単ですが、遅れた要因がオンラインにあるのであれば、これも「コロナの影響」と言えるのでしょう。
結局、モチベーション高く研修に参加している受講生にとっては、集合かオンラインかは関係ない・・・ということのようです。
投稿者プロフィール
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有限会社メディアプラネット代表
Java、Pythonなどの言語入門の執筆、セミナー、SE向け新人研修の講師、コンサルタント、テキスト作成、通信教育、eラーニングのコンサルタントやテキスト作成をしています。
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